くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ:subarachnoid hemorrhage)突然の激しい頭痛は119番 — 前ぶれの頭痛と、退院後の通院を当院で
⚠ 突然の激しい頭痛・嘔吐、意識がもうろう・けいれんの方はこちら
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TYPESくも膜下出血の原因と、なりやすい人多くは、脳の血管にできたこぶの破裂です
多くは脳動脈瘤の破裂です1。残りは、非動脈瘤性(脳の底の周りだけに出血がとどまる型)、動静脈奇形(生まれつきの血管の異常)、動脈解離(動脈の壁の裂け目)などによります。
実際のCT画像
脳の底のすき間や溝に沿って、出血が白く写っています正常のCT画像と見比べる
動脈瘤が大きくなって目を動かす神経を押すと、破れる前にまぶたが下がる・物が二重に見えることがあります(→未破裂脳動脈瘤)。
まだ発症していない方へ
喫煙・高血圧・過度の飲酒は、それぞれ発症をおよそ 2 倍にします2。
FLOW発症から、退院後の通院までの流れ入院中は専門病院で、退院後は当院で
突然の激しい頭痛は、当院に来る前に 119番を。当院に来られた場合は CT で確認し、出血があれば連携する専門病院へ救急搬送します。
専門病院(入院中)
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再破裂を防ぐ
破れた動脈瘤を、頭を開けてクリップで挟むクリッピングか、血管の中からコイルで詰めるコイリングでふさぎます。できるだけ早く、発症 24 時間以内が望ましいとされます3。
-
集中治療
脳の血管が縮んで血の流れが悪くなる「攣縮(れんしゅく)」や、脳の中に髄液がたまる「水頭症」に備えます。攣縮が起きやすいのは、発症 6〜10 日ごろです3。
-
リハビリ
体の状態に合わせて、入院中からリハビリを始めます。
退院後(当院)
-
頭部MRI・MRA
治療した動脈瘤と、ほかの血管の様子を確かめます。医師が必要と判断した場合、原則として当日に受けられます。
-
結果の説明と、ご相談
画像の結果をご説明し、残る症状や血圧のことも一緒にご相談します。
当院と専門病院の役割
- 当院相談・振り分け
- 専門病院処置と集中治療
- 当院退院後の通院
PREVENTION退院後に気をつけること動脈瘤の確認・血圧とタバコ・残る症状
「治療も済んだし、もう通院はいらないかな」
治療後も、画像で確かめていくことが勧められています3。
治療した動脈瘤を確かめる
- 続け方
- 定期的に、頭部の画像検査(MRI・MRA など)を受けます。間隔は、治療した病院の方針に合わせます(最適な間隔は決まっていません)3
治療を受けた病院の紹介状や、治療の内容が分かるものをお持ちください
- 注意・相談
- 突然の激しい頭痛は、受診を待たず 119番を
血圧とタバコ
- 何を
- 血圧を測り、高ければ治療します。タバコを吸う方は禁煙を4
- 続け方
家庭で血圧を測り、記録を受診のときにお持ちください
残る症状を相談する
- 何を
- 疲れやすさ(3〜9 割の方)5
- 気分の落ち込み(約 3 割の方)6
- もの忘れ
- 頭痛
- 続け方
- 退院後に気分やもの忘れを確かめることが勧められています3。当院で相談・検査ができます
- 注意・相談
- もの忘れや歩きにくさが新しく出てきたときは、髄液がたまる水頭症のこともあるので、早めにご相談ください3
退院後のリハビリの続け方も、ご相談ください
WARNING SIGNSくも膜下出血のサイン
「治まったし、様子を見てもいいかな…」
突然の激しい頭痛は、いまは治まっていても119番へ。激しくはなくても、いつもと違う突然の頭痛は、治まってもその日のうちに受診を。診療時間外は救急外来へ。くも膜下出血の 1〜4 割で、破裂の前(多くは 2 週間以内)に「警告頭痛」があります78。日がたつと CT に写りにくくなります9。
1つでも当てはまれば、その色の行き先へ。赤 → 黄 → 青の順に。迷うときは、急ぐほうへ。
緊急
すぐに119番
- 突然の
激しい痛み(治まっても) - 初めて・
いつもと
違う痛み - 強い
吐き気・
吐いた - 片側まひ・
しびれ・
ろれつ - 急な
見え方の
異常 - 意識・
けいれん(戻っても) - 熱+
首が硬い
くわしい目安を見る(7項目)
- 頭や首の後ろに、突然の激しい痛みが起きた(いまは治まっていても)
- 今まで経験したことのない頭痛・いつもの頭痛と違ってひどい・いまの頭痛がどんどん強くなっている
- 強い吐き気がある・吐いた
- 顔や手足の片側がしびれる・力が入らない・入りにくい、顔がゆがむ、ろれつが回らない・言葉が出ない、突然の強いめまい・ふらつきで、まっすぐ歩けない・立てない
- 急に、片方の目が見えない・物が二重に見える・見える範囲が欠ける・目がかすむ
- (周りの方から見て)意識がもうろう・反応が鈍い・言うことやふるまいがおかしい。または、気を失った・けいれんした(いまは戻っていても)
- 38℃以上の熱があり、首が硬くて、あごを胸につけられない
119に電話する
注意
できるだけ早めに受診
- 突然始まった、いつもと違う頭痛があった(いまは治まっていても)
- まぶたが下がる・物が二重に見える(急に二重に見え始めたとき・強い頭痛を伴うときは赤へ)
- 突然始まった、いつもと違う頭痛があった(いまは治まっていても)
- まぶたが下がる・物が二重に見える(急に二重に見え始めたとき・強い頭痛を伴うときは赤へ)
目安は数時間のうち。診療時間外・休日は、救急外来へ。
受診先に迷うときは #7119(福岡県の救急医療電話相談・24時間)12。つながらないときは 092-471-0099。
0942-42-1155 に電話
相談
予約受診・予防相談
- 家族にくも膜下出血の人がいて心配
- 退院後の通院先を探している
- 脳動脈瘤の経過観察を相談したい
- 家族にくも膜下出血の人がいて心配
- 退院後の通院先を探している
- 脳動脈瘤の経過観察を相談したい
WEB予約・アクセス
この目安の根拠
受診の時期を書いた一般向けの資料(総務省消防庁・東京消防庁・英国NHS など)を中心に、段を決めました。福岡県の #7119 も、消防庁の基準で判断しています。資料の無い行は、当院の医師が判断しました。下に、行ごとの主な資料を挙げます(番号はページ末の参考文献)。
赤の7行は、頭痛のページの「この目安の根拠」と同じ資料です。
赤(すぐに119番)
- 片側のしびれ・ろれつ・歩けない/立てないめまい:総務省消防庁の救急受診ガイド(Q助)では、めまいだけ(突然・ひどい・頭痛を伴うなど)でも119番の扱いです11。当院の医師の判断で、まっすぐ歩けない・立てないときにしました。
- 急な見え方の異常:英国NHS のくも膜下出血の案内でも、見えにくい・見えなくなるときは救急車の扱いです13。
黄(できるだけ早めに受診)
- 突然始まった、いつもと違う頭痛(激しくないとき):当院の医師の判断です。オーストラリア政府の健康情報サイト healthdirect では、治まった前ぶれの頭痛も救急車の扱いです14。当院の医師の判断で、激しくないときはこの段にしました(激しい痛みは赤)。
- まぶたが下がる・物が二重に見える:英国NHS(急に始まったものを急ぎの受診に)13。少しずつ出たものも、当院の医師の判断で、この段にしました。
- 時間外の相談先(#7119):福岡県救急医療情報センター12
青(予約受診・予防相談)
- 家族歴・経過観察・退院後の相談:当院の医師の判断です。
FAQよくある質問
くも膜下出血の見通しは?
A. 重い病気で、救命できないこともあります。宮古島の研究では、退院の時点で身のまわりのことが自分でできる状態だった方は約 55% でした10。
退院後に気をつけること
家族にくも膜下出血の人がいます。検査すべき?