脳出血(のうしゅっけつ:brain hemorrhage)最大の原因は高血圧 — 退院後の血圧管理と再発予防を当院で

脳出血のページ冒頭イラスト。「脳出血を早く知り、守る未来へ」の見出しとともに、脳と血圧計、相談する医師と高齢のご夫婦を描き、早く気づく・予防する・相談と治療の3つを示している。
⚠ 突然の激しい頭痛・片側の手足に力が入らない・ろれつが回らない・嘔吐や意識のもうろうの方はこちら

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血圧が高くて、脳出血が心配 血圧の管理で防ぐ 脳出血になる原因を知りたい 原因は3つ 血圧は、どこまで下げればいい 目標は 130/80 未満 血をサラサラにする薬を飲んでいた 再開できるかは診察で決めます 退院した後はどこに通えばいい 当院がかかりつけになれます 退院後の薬を、ずっと飲んでいる 多くは長期。自己判断でやめない 脳出血は再発しやすいと聞いた 10年で約半数。血圧で下げる 後遺症は残る?
リハビリは?
早い治療とリハビリで回復をめざす
突然の激しい頭痛・片側の手足に力が入らない、いま起きている 突然の激しい頭痛・片側の手足に力が入らない・ろれつが回らない・顔がゆがむ・くり返す嘔吐・意識がもうろうは、脳出血のサインです。1つでも急に出たら、いつからかをメモして119番へ。 いつからかをメモして119番
当てはまらない方は、「3つの原因」から順に

TYPES脳出血の 3 つの原因(タイプ)あなたの脳出血はどのタイプ? 原因が違えば、再発の防ぎ方も変わります

高血圧性脳出血と非高血圧性脳出血を左右で対比した図解。左は高血圧性脳出血の診断のポイント(突然の発症・意識障害・頭痛や手足の脱力・高血圧の既往・CT/MRI検査)、右は非高血圧性脳出血の主な原因(脳動静脈奇形AVM・もやもや病・脳アミロイド血管症・海綿状血管腫・脳腫瘍)。中央に脳の断面と出血のようすを描いている。

絵の左が高血圧性(最も多い)。右の「非高血圧性」を、表では脳アミロイド血管症と、その他(血管の異常など)の 2 列に分けています。

脳出血3タイプの比較
項目高血圧性
脳出血
アミロイド
血管症
その他
(血管の
異常など)
原因長年の高血圧で傷んだ脳の奥の細い血管が破れる1加齢でアミロイドがたまり、脳の表面の血管がもろくなって破れる血管の異常(脳動静脈奇形など)、もやもや病、脳腫瘍、血をサラサラにする薬など3
起こる場所脳の奥(被殻・視床・小脳・脳幹)脳の表面
(脳葉)
原因による
多い人最も多い。高血圧のある方高齢の方。くり返しやすい若い方の脳出血で注意
再発を防ぐ血圧の管理1血圧の管理。血をサラサラにする薬は慎重に17原因に合わせた治療(手術・血管内治療・薬の見直し)3
検査で見えるものCT で
脳の奥に
白く写る
MRI で脳の表面に微小出血MRI・脳血管撮影で血管の異常

原因ごとの、実際の画像(点線の丸)

高血圧性(CT)
高血圧性脳出血の頭部CT。脳の奥に白く(明るく)写る血のかたまりを、点線の丸で示している。
脳の奥の血のかたまりが、白く写ります
もやもや病(MRA)
もやもや病の脳MRA。両側の中大脳動脈が途中で途切れて写っていないところを、左右2つの点線の丸で示している。
両側の中大脳動脈(脳の太い血管)が、途中で途切れて写っていません
脳動静脈奇形(MRA)
脳動静脈奇形の脳MRA。脳の表面近くに、血管が毛糸玉のようにからまった塊が写っているところを、点線の丸で示している。
血管が毛糸玉のようにからまった塊が写ります

FLOW受診から、退院後の通院までの流れ退院後の初診で、原因と血圧の方針を決めます

脳出血の検査の流れを3場面で示したイラスト。上部のラベルとともに、①MRI・MRA、②血液検査、③結果の説明と左から右へ進む。

突然の症状が出ているときは、当院に来る前に 119番を。当院に来られた場合は CT で確認し、出血があれば連携する専門病院へ救急搬送します1。

退院後・予防の受診(当日)

  1. MRI・MRA 血管の異常(動脈瘤・動静脈奇形)や、脳アミロイド血管症を示す微小出血がないかを調べ、原因を探します。
  2. 血液検査 血液検査で、血をサラサラにする薬の影響や出血しやすさ、腎臓・血糖・コレステロールなどを調べます。
  3. 結果の説明 家庭血圧の記録・退院時の書類・お薬手帳と検査の結果から原因を見極め、血圧の目標と薬、再発予防の方針をいっしょに決めます。

後日

  1. 血液検査の結果 血液検査の結果は後日にご説明し、必要なら薬を調整します。

脳血管撮影や造影 CT が必要なときは、専門病院で行います。

当院と専門病院の役割

  1. 当院相談・振り分け
  2. 専門病院急性期の治療
  3. 当院再発を防ぐ通院

急性期の治療(血圧を下げる治療・血腫を取り除く手術・入院中のリハビリ)は設備の整った専門病院で行い、当院は前後を受け持ちます13456。

PREVENTION再発を防ぐ薬と生活の二本柱

「調子がいいし、血圧の薬を減らしてもいいかな」

自己判断で減らしたり止めたりしないでください。中断は再発の引き金になります。減らせるかは、診察で一緒に確認します。

脳出血の再発予防を表す生活イラスト。自宅のダイニングで60〜70代の男性が上腕式の家庭血圧計で血圧を測り、開いた血圧手帳に記録している。テーブルには減塩を意識した和食(ご飯・味噌汁・焼き魚・サラダ)と、曜日ごとに薬を整理するお薬カレンダーが置かれ、隣で妻が寄り添っている。毎日の血圧管理を中心とした再発予防を示す。

薬

血圧が高い方・脳出血をした方に

血圧の薬

予防にも再発予防にも、いちばん大切な薬

目標
脳出血のあとは、診察室で 130/80 未満13。家庭で測るときは 125/75 未満が目安9
続け方
血圧の薬は長く続けます。家庭で血圧を測り、記録を診察にお持ちください
注意・相談
立ちくらみ・ふらつきが出たら、まずご相談ください。減らす調整も診察でできます

血をサラサラにする薬を飲んでいた方に

抗凝固薬・抗血小板薬

続けるか、再開するかを決める薬

目標
出血と血栓、両方のリスクを比べて決めます13
続け方
脳アミロイド血管症では出血をくり返しやすく、とくに慎重に判断します17
注意・相談
自己判断で再開・中止しないでください。処方している医師と当院で一緒に確認します

血管の異常が見つかった方に

原因に合わせた治療

手術・血管内治療・経過観察

目標
再出血のもとになる血管の異常を治す、または見守る3
続け方
治療は専門病院で行い、経過観察は当院で続けられます
注意・相談
若い方の脳出血では、血管の異常がひそんでいることがあります3

生活

再発は、どのくらい?

56% 脳出血のあと 10 年以内に、脳卒中(脳出血・脳梗塞)が再び起きた割合(久山町研究)8。その多くは 1 年以内に起きています

血圧を下げれば、減らせます。退院後の 1 年がとくに大切です。通院を続けて、血圧と薬を一緒に見直していきましょう。

当院の外来で一緒に続けられます。

WARNING SIGNS脳出血のサイン

脳出血のサインを示した図。上段は脳卒中共通のサイン「FAST」=F顔(うまく笑顔が作れるか)・A腕(腕を上げたままキープできるか)・S言葉(短い文がいつも通りしゃべれるか)・T時間(症状に気づいたらすぐ119番)。下段は「脳出血では、これらも要注意」として、激しい頭痛(これまでにない突然の強い頭痛)と、嘔吐・意識のもうろう(くり返す吐き気・ぼんやりする)を示している。

1つでも当てはまれば、その色の行き先へ。赤 → 黄 → 青の順に。迷うときは、急ぐほうへ。

緊急

すぐに119番

  • 突然の
    激しい痛み(治まっても)
  • 片側まひ・
    しびれ・
    ろれつ
  • くり返し
    吐く・頭痛
    と吐き気
  • 意識・
    ふるまいが
    おかしい
  • 強いめまい
    で歩けない
  • けいれん(止まっても)
  • 急な
    見え方の
    異常
くわしい目安を見る(7項目)
  • 頭や首の後ろに、突然の激しい痛みが起きた(いまは治まっていても)
  • 顔や手足の片側がしびれる・力が入らない・入りにくい、顔がゆがむ、ろれつが回らない・言葉が出ない
  • くり返し吐く。または、頭痛があって、強い吐き気がある・吐いた
  • (周りの方から見て)意識がもうろう・反応が鈍い、または急に言うことやふるまいがおかしくなった
  • 突然の強いめまい・ふらつきで、まっすぐ歩けない・立てない
  • けいれん(ひきつけ)を起こしている・起こした(いまは止まっていても)
    てんかんと診断されている方の、いつもの発作は → てんかんのページ
  • 急に、片方の目が見えない・物が二重に見える・見える範囲が欠ける・目がかすむ
119に電話する
注意

できるだけ早めに受診

  • 顔・手足・ことば・見え方の症状が出て、数分〜数時間で消えた(脳梗塞の前ぶれのことがあります)
  • 顔・手足・ことば・見え方の症状が出て、数分〜数時間で消えた(脳梗塞の前ぶれのことがあります)

目安は数時間のうち。診療時間外・休日は、救急外来へ。

受診先に迷うときは #7119(福岡県の救急医療電話相談・24時間)13。つながらないときは 092-471-0099。

0942-42-1155 に電話
相談

予約して受診

  • 脳出血・脳動脈瘤・血管の異常を指摘されたことがあり、再発予防の薬や血圧を相談したい
  • 血圧が高めと言われた・家で測ると高い
  • 家族に脳出血の人がいる・MRI・MRA で脳血管を確かめたい
  • 退院後のフォローやお薬の相談
  • 脳出血・脳動脈瘤・血管の異常を指摘されたことがあり、再発予防の薬や血圧を相談したい
  • 血圧が高めと言われた・家で測ると高い
  • 家族に脳出血の人がいる・MRI・MRA で脳血管を確かめたい
  • 退院後のフォローやお薬の相談
WEB予約・アクセス

※ 症状だけでは、脳出血と脳梗塞は見分けられません。どちらも119番です。

この目安の根拠

受診の時期を書いた一般向けの資料(総務省消防庁・東京消防庁・英国NHS など)を中心に、段を決めました。福岡県の #7119 も、消防庁の基準で判断しています。資料の無い行は、当院の医師が判断しました。下に、行ごとの主な資料を挙げます(番号はページ末の参考文献)。

突然の激しい頭痛・経験したことのない頭痛・頭痛と吐き気・熱と首の硬さは、頭痛のページの「この目安の根拠」と同じ資料です。片側のしびれ・急な見え方の異常・意識やふるまいの変化・けいれんは、よくある症状のページの「この目安の根拠」と同じ資料です。

赤(すぐに119番)

  • くり返し吐く:いまの行を残したもので、当院の医師の判断です(頭痛を伴う吐き気は、頭痛のページと同じ資料です)。
  • 突然の強いめまいで歩けない・立てない:総務省消防庁の救急受診ガイド(Q助)・東京消防庁の救急受診ガイド・消防庁の電話相談の手引き101112(Q助では、突然のめまい・ひどいめまい・吐き気や頭痛を伴うめまいなども119番の扱いです。当院の医師の判断で、まっすぐ歩けない・立てないときにしました)

黄(できるだけ早めに受診)

  • 数分〜数時間で消えた:当院の医師の判断です。日本の消防庁の資料には、症状が消えた場合の分かれ道がありません。英国NHSでは、24時間以内なら消えていても救急車の扱いです14。当院の医師の判断で、この段にしました。
  • 時間外の相談先(#7119):福岡県救急医療情報センター13

青(予約して受診)

  • 血圧が高めと言われた・家で測ると高い:英国NHS(症状が無ければ急ぎではありません)14。(Q助では、家で測った血圧が上160以上か下100以上なら「できるだけ早めに受診」、65歳以上・妊娠中は119番の扱いです10。当院の医師の判断で、症状が無いときはこの段にしました。激しい頭痛・見え方の異常・頭痛と吐き気があるときは、上の赤へ)
  • 症状が無いときの相談(病気の既往・危険因子など):受診の時期を書いた資料が無いため、当院の医師の判断で、予約の段にしました。

当てはまる症状をくわしく確かめる

赤 すぐに119番

  • 頭や首の後ろに、突然の激しい痛みが起きた(いまは治まっていても)
  • 顔や手足の片側がしびれる・力が入らない・入りにくい、顔がゆがむ、ろれつが回らない・言葉が出ない
  • くり返し吐く。または、頭痛があって、強い吐き気がある・吐いた
  • (周りの方から見て)意識がもうろう・反応が鈍い、または急に言うことやふるまいがおかしくなった
  • 突然の強いめまい・ふらつきで、まっすぐ歩けない・立てない
  • けいれん(ひきつけ)を起こしている・起こした(いまは止まっていても)
    てんかんと診断されている方の、いつもの発作は → てんかんのページ
  • 急に、片方の目が見えない・物が二重に見える・見える範囲が欠ける・目がかすむ
119に電話する

黄 できるだけ早めに受診

目安は数時間のうち。診療時間外・休日は、救急外来へ。

  • 顔・手足・ことば・見え方の症状が出て、数分〜数時間で消えた(脳梗塞の前ぶれのことがあります)
0942-42-1155 に電話

青 予約して受診

  • 脳出血・脳動脈瘤・血管の異常を指摘されたことがあり、再発予防の薬や血圧を相談したい
  • 血圧が高めと言われた・家で測ると高い
  • 家族に脳出血の人がいる・MRI・MRA で脳血管を確かめたい
  • 退院後のフォローやお薬の相談
WEB予約・アクセス

FAQよくある質問

脳出血は治りますか? 後遺症やリハビリは?
A. 出血の場所と量によりますが、急性期の治療とリハビリで回復をめざせます。
  1. 最優先① 早い対応ほど後遺症を抑えやすい 出血が広がる前に治療を始めることが大切です。だからこそ、症状に気づいたらすぐ 119が大切です1。
  2. ② 後遺症が残ってもリハビリで回復をめざせる 手足の動きや言葉などに影響が残っても、早期からのリハビリで回復をめざせます。経過には個人差があります。退院後のリハビリの続け方も、ご相談ください。
家族が退院しました。家でできることは?
A. 次の受診日を決め、血圧の薬と家庭血圧、生活の見直しを一緒に支えてください。
  1. ① 次の受診日を一緒に決める 退院時の書類とお薬手帳を持って、次の受診日をご家族と一緒に決めてください。当院がかかりつけになれます。
  2. ② 血圧管理と服薬を一緒に支える 血圧の薬を飲み忘れていないか見守り、家庭での血圧測定を習慣にすることが再発予防につながります。
  3. ③ 生活の見直しを家族で取り組む 減塩・節酒・禁煙など、生活習慣の見直しはご家族で取り組むと続けやすくなります。

アクセス・診療時間

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診療時間を確認しています
つつみ脳神経外科クリニック
曜日 月 火 水 木 金 土 日・祝
午前 9:00 – 12:30 休診
午後 14:00 – 18:00 14:00 – 17:00 14:00 – 18:00 14:00 – 17:00
午前
月〜土 9:00 – 12:30
午後
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木・土 14:00 – 17:00
休診
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筑後市を中心に、久留米市・八女市・みやま市・広川町・大木町・大川市など近隣にお住まいの方にも多くご来院いただいています。

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