首や腰が原因のしびれ・脱力(頸椎症・腰椎症・椎間板ヘルニアほか)分布と画像で、原因の場所を見極めます
⚠ お尻まわりがしびれる、尿が出ない・もれる、両脚の力が急に抜ける方は、すぐに119番
START HEREいま、どんなしびれですか?タップすると、答えの場所へ進みます
「整形外科と脳神経外科、
どちらに行けばいい?」
どちらからでも構いません。迷ったら、当院へどうぞ。
首・腰のMRIで原因を確かめ、脳の病気がないかも一緒に確かめます(原則当日)。整形外科での治療が必要なときは、ご紹介します。
ABOUTよくある4つの原因
片側に帯のように出るのは神経の根もと、両手・両足にまたがるのは首の脊髄の圧迫です。
片側の首〜腕のしびれ|首の神経の根もと
頸椎症性神経根症
- どんなとき
- 首を後ろに反らしたり、ひねったりすると、片方の肩から腕へビリッと走ります。
- 治療
- 多くは手術をせずに良くなります(米国の調査では、手術を受けたのは約4人に1人)1。
- 痛みには、神経の痛みの薬を使います(当院でも処方できます)。
- 力が落ちてくる・痛みが続くときは、整形外科での治療を検討します。
両手・両足の動かしにくさ|首の脊髄の圧迫
頸椎症性脊髄症
- どんなとき
- ボタン・箸・字が、両手ともうまくいかなくなります。階段で足がつっぱることもあります。
- 確かめ方
- 手足の反射を診察し、首のMRIで確かめます。脳の病気がないかも、MRIで一緒に確かめます。
- 治療
- 自然に治ることは期待しにくく、数年のうちに2〜6割で悪くなるとされます234。
- 軽いうちは経過をみることもあり、悪くなってきたら整形外科で手術を相談します。
- 転びやすくなるので、階段では手すりを使ってください。
「箸や字がうまくいかないのは、年のせい?」
両手が同時にうまくいかなくなるのは、首の脊髄が圧迫されているサインのことがあります。『年のせい』と様子を見ずに、早めにご予約ください。
腰〜片脚のしびれ|腰のヘルニア
腰椎椎間板ヘルニア
- どんなとき
- 咳やくしゃみ、前かがみで、腰から片脚の裏へ走ります。
- 確かめ方
- 寝て脚を上げる診察と、腰のMRIで確かめます。
- 治療
- 多くは手術をせずに軽くなります。6割以上で、ヘルニアがMRI上小さくなるとされています5。
- まず痛み止めや神経の痛みの薬を使います。
- 脚の力が落ちる・痛みで生活に困るときは、整形外科で手術を相談します。
歩くとしびれ|腰の脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症
- どんなとき
- 歩くと脚がしびれて休みたくなり、前かがみや座ると楽になります。自転車は平気なことが多いです。日本の住民調査(平均66歳)では、約10人に1人に見られます7。
- 確かめ方
- 腰のMRIで確かめます。足の血管が原因の歩きにくさ(立ち止まるだけで楽になる)とも見分け、その場合は血管の診療科へご紹介します。
- 治療
- 飲み薬は、血流を良くする薬が中心です6。
- 歩ける距離がどんどん短くなるときや、尿が近い・出しきれない感じが続くときは、整形外科で手術を相談します。
背骨の中の神経の通り道は、MRI でこう見えます
当院の MRI 検査について
正常(首)
脊髄のまわりに水の白いすき間が、上から下まで続いています
頸椎症性脊髄症
変形した骨と椎間板にはさまれ、脊髄が強く圧迫されています
正常(腰)
神経の束が通る白い帯が、同じ太さで下まで続いています
腰部脊柱管狭窄症
椎間板に押されて白い帯がくびれ、神経の通り道が狭くなっています
CAUSES治療しても良くならないとき
首や腰の治療を続けても良くならないときは、ほかの原因も一緒に見直します。
足がふらつき、
両手両足のしびれが進む
ビタミンB12や葉酸の不足かも。胃の手術のあとや、胃薬・糖尿病の薬を長く飲んでいる方に多く、血液検査でわかります(結果は後日)。補うと改善が期待できます。
狭窄症の治療をしても、
両脚のしびれや
つっぱりが進む
脊髄の血管の病気(脊髄硬膜動静脈瘻)や、九州に多いウイルス(HTLV-1)による脊髄の病気(HAM)が隠れていることがあります。MRIで見直し、必要な検査は専門の病院へご紹介して調べます。
片側の手と脚が、
そろってしびれる
脳が原因のこともあります。MRIで脳も確かめます。急に出たときは「受診の急ぎ方の目安」へ。
両足の裏が、厚い靴下を
履いたようにしびれる
手足の神経が原因のことがあります →「末梢神経のしびれ」ページへ
まれな原因として、脊髄の腫瘍や炎症(多発性硬化症・視神経脊髄炎など)もあります。夜や安静にしていても強い背中の痛みが続くときは、予約してご相談ください。しびれが進むときは → 受診の急ぎ方の目安。目の見えにくさと一緒に、数日で両脚の力が抜けていくときは、すぐに119番を。
FLOW受診の流れ
当日
-
問診
いつから・どこが(片側か両側か)・どんな姿勢で強まるかをうかがいます。
-
感覚の診察
手足の力・感覚・反射・歩き方を診察します。
-
MRI検査
首・腰のMRIを、原則その日のうちに院内で撮ります。必要なら脳も確かめます。
-
結果説明
MRIの結果をその日にご説明し、治療と連携先を一緒に決めます。
後日
-
血液検査の結果
血液検査の結果をご説明します。神経の電気の検査(神経伝導検査)が必要なときは、連携先で受けていただきます。
受診のときに
- 伝えてほしいこと:しびれの場所(片側か両側か)・いつから・歩ける距離・手の細かい作業・尿や便の出方
- 持ってきてほしいもの:お薬手帳、前の病院のMRI(あれば)
- 予約なしでも、紹介状がなくても受診できます。今の病院に通院中でも構いません。
当院と整形外科の役割
当院で
- 首・腰と脳のMRI検査
- 痛み・しびれの薬の処方
- リハビリのご相談
必要なときにご紹介
WARNING SIGNS受診の急ぎ方の目安
1つでも当てはまれば、その色の行き先へ。赤 → 黄 → 青の順に。迷うときは、急ぐほうへ。
緊急
すぐに119番
- お尻まわりがしびれる、尿が出ない・もれる、両脚の力が急に抜ける(どれか1つでも)
- 両脚、または両手両脚のしびれ・力の入りにくさが、数時間〜数日のうちに広がる・強くなる。または、立てない・歩けなくなってきた・息が苦しい(転んだあと、急に手足が動かなくなったときも)
- 急に、顔や手足の片側がしびれる・力が入らない・入りにくい、顔がゆがむ、ろれつが回らない・言葉が出ない
- お尻まわりがしびれる、尿が出ない・もれる、両脚の力が急に抜ける(どれか1つでも)
- 両脚、または両手両脚のしびれ・力の入りにくさが、数時間〜数日のうちに広がる・強くなる。または、立てない・歩けなくなってきた・息が苦しい(転んだあと、急に手足が動かなくなったときも)
- 急に、顔や手足の片側がしびれる・力が入らない・入りにくい、顔がゆがむ、ろれつが回らない・言葉が出ない
119に電話する
注意
できるだけ早めに受診
- 片脚の力が弱くなってきた(つま先立ち・かかと立ちができない)
- 夜や安静にしていても強い背中の痛みがあり、しびれが進む
- 片脚の力が弱くなってきた(つま先立ち・かかと立ちができない)
- 夜や安静にしていても強い背中の痛みがあり、しびれが進む
目安は数時間のうち。診療時間外・休日は、救急外来へ。
受診先に迷うときは #7119(福岡県の救急医療電話相談・24時間)10。つながらないときは 092-471-0099。
0942-42-1155 に電話
相談
予約して受診
- 両手の細かい作業がしにくい・字が下手になった・物を落としやすい
- 片側の首〜腕、腰〜脚のしびれや痛みが続く
- 歩ける距離が短くなってきた
- 両手の細かい作業がしにくい・字が下手になった・物を落としやすい
- 片側の首〜腕、腰〜脚のしびれや痛みが続く
- 歩ける距離が短くなってきた
年のせいと様子を見ずに、予約を。
WEB予約・アクセス
この目安の根拠
受診の時期を書いた一般向けの資料(総務省消防庁・東京消防庁・英国NHS など)を中心に、段を決めました。福岡県の #7119 も、消防庁の基準で判断しています。資料の無い行は、当院の医師が判断しました。下に、行ごとの主な資料を挙げます(番号はページ末の参考文献)。
突然の激しい頭痛・経験したことのない頭痛・頭痛と吐き気・熱と首の硬さは、頭痛のページの「この目安の根拠」と同じ資料です。片側のしびれ・急な見え方の異常・意識やふるまいの変化・けいれんは、よくある症状のページの「この目安の根拠」と同じ資料です。
赤(すぐに119番)
- お尻まわりのしびれ・尿の異常・両脚の力が急に抜ける:総務省消防庁の救急受診ガイド(Q助)(腰痛の表)9
- 両脚・両手両脚のしびれや力の入りにくさが数時間〜数日で広がる:Q助(しびれの表・腰痛の表:足や手が上がらない・足を動かせない)9。しびれだけが広がるときも、当院の医師の判断で、この段にしました。
- 転んだあと、急に手足が動かなくなった:Q助(しびれの表:手や足が上がらない・しびれが突然始まった)9
黄(できるだけ早めに受診)
- 片脚の力が弱くなってきた・夜や安静時の強い背中の痛み:Q助(しびれの表:首の症状などを伴うしびれ)9と当院の医師の判断です。
- 時間外の相談先(#7119):福岡県救急医療情報センター10
青(予約して受診)
- 手の細かい作業のしにくさ・続くしびれや痛み・歩ける距離が短くなる:受診の時期を書いた資料が無いため、当院の医師の判断で、予約の段にしました(Q助では、しびれだけが続くときは、急ぎではない扱いです9)。
FAQよくある質問
ヘルニア・狭窄症と言われました。
手術しないと治りませんか?
多くは、薬やリハビリなど手術以外の治療で軽くなります。まず薬で様子をみて、痛みが強いときは整形外科で神経ブロックを受ける方法もあります。脚の力が落ちてきた、歩ける距離がどんどん短くなる、尿が近い・出しきれない感じが続く、痛みで生活に困る——こうしたときは、整形外科で手術を相談する目安です。急に尿が出ない・もれるときは、すぐに119番を。
痛み止めが効かず、
しびれだけが残ります
しびれや、ビリッと走る神経の痛みには、ふつうの痛み止めが効きにくいことがあります。神経の痛みに使う薬を当院で処方できますので、ご相談ください。しびれが広がる・力が落ちるときは、MRIで見直します。