慢性腎臓病(CKD)(まんせいじんぞうびょう:chronic kidney disease/腎機能・尿たんぱく)腎臓を守ることは、脳を守ることにつながります

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓を守ることが脳を守ることにつながります。血液検査と尿検査で、自覚症状が乏しいまま静かに進む状態を早めに知り、血圧・血糖を整えることが大切です。
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健診で「腎機能が
低い」と言われた
60未満は再検査を
尿たんぱくが
(±)(+)と出た
(±)でも受診を
症状がないので、
様子を見ている
脳卒中のリスク因子
腎臓が弱るのは、
年のせい?
尿たんぱくで変わる
透析になるのでは、
と心配
多くはゆっくり進む
むくみ・夜のトイレ
が気になる
進んだサインのことも
高血圧・糖尿病で
治療中
130/80未満が目安
市販の痛み止めを
よく飲む
常用は避けたい
脳の状態も
調べたい
エコー・MRIで確認
腎臓の専門医に
行くべき?
45未満は相談を
いま、片側のまひ・
ろれつが回らない
顔・腕・言葉(FAST)のどれか1つでも当てはまれば、すぐに 119 番へ。 危険サインを確認する
当てはまらない方は、このまま下へ

ABOUT慢性腎臓病(CKD)とは「腎臓の働きの低下」か「尿たんぱく」が続いている状態

腎臓は、血液をこして老廃物や余分な塩分・水分を尿として出す臓器です。この働きが少しずつ低下したり、尿にたんぱくが漏れ出したりする状態が続くものを、まとめて慢性腎臓病(CKD)と呼びます。原因はさまざまですが、高血圧・糖尿病が背景にあることが多い病気です。

診断は、健診でも測るeGFR(腎臓の働きの目安)と尿たんぱくが手がかりになります。次の①②のどちらかが3か月を超えて続くと、CKDと判断されます3。

手がかり この状態が
3か月を超えて続くと
① 尿たんぱくなど
腎臓の傷みのサイン
陽性(尿検査などで確認)
② eGFR(腎臓の働きの目安) 60未満
(mL/分/1.73㎡)

健診の結果票の見方

結果票では、eGFR(血液検査)と尿たんぱく(尿検査の試験紙)の2つの値を見ます。縦のeGFRと横の尿たんぱくが交わるマスが、あなたの受診の目安です34。

eGFR 尿たんぱく(試験紙)
(-) (±) (1+)
以上
60以上 毎年の健診で経過をみる 生活の見直し。2年続けば受診 受診を。腎臓の専門医と相談も
45〜59 受診して再検査。3か月続けばCKD 受診を。腎臓の専門医と相談 受診を。腎臓の専門医と相談
45未満 どの結果でも、受診を。腎臓の専門医と相談

「要再検」は、再検査して確かめる意味です134。

次に当てはまる方は、表によらず受診を

「腎臓が弱るのは、年のせい?」

年齢とともにeGFRが下がるのは事実です。ただ、尿たんぱくの有無と下がる速さで意味が変わります3。一度確かめれば、見守りでよいかが分かります。

COMPLICATIONS放置するとどうなるか脳卒中、そして認知機能・全身の血管へ

「症状がないのに、治療が要るの?」

症状がなくても、整えておく意味があります。CKDは脳卒中のリスク因子です25。腎機能が低いほど・尿たんぱくが多いほど、脳卒中のリスクは高まります。

腎臓の傷みを放置すると、細い血管の傷みが進んで脳卒中や認知機能低下のリスクが高まる一方、血圧・血糖を整え生活を見直せば腎臓とともに脳も守られることを、時間軸に沿った「放置」と「整える」の分かれ道で示した図。

脳卒中との関係

腎臓と脳は、どちらも細い血管が集まった臓器です。高血圧・糖尿病という共通の原因を通じて、腎臓の血管が傷んでいる方は、脳の血管も傷んでいることが多いのです。CKDの方は、脳卒中や心臓病になる危険、それによって亡くなる危険が2倍以上とされています4。血圧・血糖を整えることで、このリスクは下げていけます。進め方は治療の節でご紹介します。

認知機能との関係

尿たんぱくが出ている方では、腎臓の働き(eGFR)とは別に、尿たんぱくが認知機能の低下と関連することが報告されています。スウェーデンの65歳以上・約13万人を調べた観察研究では、認知症になるリスクが1.25〜1.37倍でした6。観察研究なので「関連」を示したもので、原因とまでは言えません。

「すぐ透析になるの?」

多くの方は、すぐに透析にはなりません。CKDの多くは年単位でゆっくり進みます。段階を知って管理を続けることで、進みをゆるやかにできます。eGFRが45未満などの段階では、腎臓の専門医へのご相談も考えます(ご相談の目安)。

TREATMENT治療(生活改善とお薬)腎臓を守り、進みをゆるやかにするための管理

CKDの治療の目標は、腎臓の働きの低下をできるだけゆるやかにし、脳卒中や心臓病を防ぐことです。

中心になるのは、背景にある血圧・血糖・コレステロールの管理と、生活の見直しです。腎臓の状態に合わせて、主治医がお薬を組み合わせます3。

腎臓を守る治療は、生活と血圧・血糖の管理が中心。①まず生活の見直し(減塩・適正体重・禁煙、市販の痛み止めや脱水など腎臓への負担に注意)を土台に、②あわせて血圧・血糖・脂質を、家庭血圧・定期的な血液検査・お薬で管理していくことを示した2段の図。

血圧を整える

① いちばんの土台

腎臓と脳の血管を、両方守ります

目安
多くの方は、診察室で130/80未満(家庭で125/75未満。単位はmmHg)が目安です。年齢や尿たんぱくの有無で、主治医が調整します37
続け方
  • 家庭で血圧を測る(測り方は高血圧のページで)
  • 減塩(1日6g未満をめやすに)
注意・相談
立ちくらみ・ふらつきがあるときは、ご相談ください

腎臓を守るお薬と、血糖・コレステロール

② お薬と、背景の病気

腎臓の状態に合わせて、主治医が組み合わせます

目安
尿たんぱくがある方などでは、腎臓を守る働きが確かめられたお薬(血圧の薬の一部や、もとは糖尿病の薬)を使うことがあります13
続け方
血糖・コレステロールも、定期的な血液検査で確かめながら整えます
注意・相談
お薬の量は、腎臓の働きに合わせて調整します

食事と生活

③ 毎日の生活で

腎臓の負担を減らします

目安
  • 減塩(どなたにも)
  • 適正体重に近づける
  • 禁煙3
続け方
味つけは薄めに、汁物は控えめに。無理のない運動を続けましょう
注意・相談
たんぱく質・カリウムの摂り方は、腎臓の段階で変わります。自己流で制限せず、主治医と相談しましょう

腎臓に負担をかけない

④ 気をつけたいこと

市販の痛み止めの常用は避けたい

目安
市販の痛み止めの一部は、続けて飲むと腎臓に負担をかけることがあり、常用は避けたいお薬です。痛みが続くときは、腎臓に負担をかけにくい選び方を医師・薬剤師に相談してください1
続け方
飲んでいるお薬・サプリは、市販薬も含めて医師・薬剤師に伝えましょう
注意・相談
下痢・発熱・食べられない日は、早めに受診・相談を(一部のお薬を休むことがあります)1

OUR CLINIC当院でできること血液検査・尿検査での評価、血圧・血糖の管理、血管と脳の確認

当院は地域のかかりつけとして、CKDの評価と、背景にある生活習慣病の管理を一緒に続けていきます。脳神経を専門とするクリニックとして、動脈硬化や脳が実際にどうなっているかもあわせて確認できます。いま別の内科にかかっている方も、かかりつけの先生と併行して、脳を守る視点での相談・検査だけを受けていただけます。

当院でできることの流れを4つの場面で示したイラスト。血液検査・尿検査、背景の高血圧・糖尿病の内服での管理、頸動脈エコーやMRIでの血管と脳の確認、専門的な管理が必要なときの専門の医療機関へのご紹介。

通院のたびに

  1. 血液検査・尿検査で腎臓の状態を確認 当院の血液検査(eGFR)と尿検査(試験紙で尿たんぱく・尿潜血を調べます)で、腎臓の状態とその変化を確かめられます。
  2. 血圧・血糖・コレステロールの管理 背景にある高血圧・糖尿病・脂質異常症を、内服と定期的な血液検査で管理します。

必要に応じて

  1. 血管や脳の状態を確認 頸動脈エコー・MRI・CTで、動脈硬化や脳の状態を実際に確かめられます。
  2. 腎臓の専門医へのご相談
    次のようなときは、腎臓の専門医へのご相談を考えます3。
    • eGFRが45未満
    • 尿たんぱく(1+)以上が続く
    • 尿たんぱくと尿潜血が両方出ている
    • 短い間に、eGFRが急に下がった
    年齢や尿たんぱくの程度によって、もっと早くご相談することもあります。ご高齢の方は年齢とともにeGFRが下がりやすいため、尿たんぱくの有無や値の変わり方もあわせて、ご相談が必要かを診察で判断します3。

FAQよくある質問

近所の内科など、別の病院に通院中でも、脳のことを相談できますか?
A. はい。かかりつけの先生と併行して、脳を守る視点での相談・検査だけを受けていただけます。
  1. ① いまの治療は、そのままで 腎臓や血圧・血糖の治療は、いまのかかりつけの先生のもとで続けながら、当院では脳を守る視点での相談・検査を受けていただけます。
  2. ② 血管・脳の状態を確かめられます 当院では頸動脈エコーで動脈硬化の程度を、MRI・CTで脳の状態を確認できます。飲んでいるお薬がわかるものをお持ちください。
健診の結果票は持って行ったほうがいいですか?
A. はい、お持ちください。過去の分もあれば、eGFRや尿たんぱくの変化が分かります。
  1. ① 今回の結果票 eGFRと尿たんぱくの値から、上の結果票の見方の表で目安を確かめ、今の状態と方針を一緒に確認します。
  2. ② 過去の結果票もあれば 数年分を並べると、下がる速さが分かります。年齢による変化か、注意が必要な変化かを見分ける手がかりになります。

アクセス・診療時間

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つつみ脳神経外科クリニック
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午後 14:00 – 18:00 14:00 – 17:00 14:00 – 18:00 14:00 – 17:00
午前
月〜土 9:00 – 12:30
午後
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木・土 14:00 – 17:00
休診
日曜・祝日

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